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島根県海士町の情報発信サイト




「自分の国なのに、そこは外国と感じることがないですか?

私はあります。
長く日本に住むと、自分が何人かよく分からなくなりますよね。」


こう話すのは、島根県立大学 北東アジア地域研究(NEAR)センター
助手のドビンスク アグネシュカさんです。

今回、アグネシュカさんが学生と海士を訪れたとき、
話を聞くことができました。私、サミーラが
アグネシュカさんとした話を少し紹介します。



アグネシュカさん


クナシェフ・アグネシュカ
−北東アジア地域研究センター助手

幼少時より日本文化に興味を持ち、1995年
国立アダムミツキェヴィッチ大学の日本学科入学。

1998年島根大学に留学。隠岐島について研究。
卒業後はTOYOTAポーランド社長秘書を勤めながら、
修士論文の研究を行う。テーマは
「『だんだん』は『ありがとう』という意味がある
地方・隠岐島の特徴について」

現在は、島根大学北東アジア地域研究センター助手。




アグネシュカさんが来日したのはいつですか?

初来日は、1998年です。
私は大学で日本語学科だったので、ポーランド日本大使館が行う、
日本語のテストを受けてみました。

私はただ自分の日本語のレベルを試したかっただけです。
そこで、日本で1年間勉強できる奨学金もらったのです。
まさか自分がもらえるなんて、ビックリしました。

松江で1年間勉強した後、ポーランドに帰って、大学を卒業しました。
せっかく日本語を勉強したので、日本語を活かしたいと思い、
ポーランドTOYOTA自動車の社長秘書をやりながら、
大学院の勉強もしたのです。




そのときって、日本で学んだことをいかせたのですか?
そうですね。社長も日本人だったし、
ビジネス日本語もかなり勉強になりました。




TOYOTAというのは日本的マネジメントのシンボルだし、
そして、TOYOTA文化もあると聞いたことがあります。
ポーランドで日本の文化を活かすというのは、大変なことでしょう?

やはり大変でした。日本語だけではなく、
日本の会社のルールもあるし、
現地に来ないと分からない部分もあります。

皆会社に入ってから、日本語も日本の文化も学びます。
仕事をやめたり変えたりするのは、何度もあります。

この問題は、トヨタだけではなくて、
他の会社も経験していると思います。
具体的な例を挙げると、 日本の場合、
会社で働くのであれば残業するのは当たり前だけど、
ポーランドの場合、無理させたら辞表をだします。

国民性として、自分の時間を大事にしたり、
家族を大事にしたりしますので、無理させるというのは、
プライドを傷つけることになります。

ポーランドは、まだ共産主義の思い出があり、
ある意味でコンプレックスになっています。
それを潰したくて、ヨケイに「自由」を大事にしています。

そして、残業の話に戻ると、上司は強く言ったら、
言い方は名誉にあたる可能性もあるし、
「自由な国だから言われたくない」と思いながら、
辞表を出す。




文化の違いって難しいですね。



 


そして、再び日本にきたのはなぜですか?

ポーランドで仕事をしたのは、大学院までです。
そして、もっと自分が勉強した日本語を日本で
いかしてみたいと思って、来日したのです。




どんな会社で働いたのですか?

システム開発の会社でした。

会社にいながら勉強できると思っていましたが、
殆どできなかったです。 2年半後、育児休業中に
私のホームスティ先だった、柿木に来ました。

自分の親のように、私の面倒みてくださったのです。
子供が生まれたのも柿木のホームスティの家族のところでした。
この両親と出逢ったのは1998年です。

私が初めて日本にきたときです。 もう10年もなります。
ホームスティの家族をポーランドに遊びに来てもらったり、
東京にいたときも、電話やハガキで繋がっていました。





私も大学のときにお世話になった、 ホームスティの
家族がいるのですが、 今でも電話がかかってきて、
元気にしているか、 ちゃんとご飯食べているか、
仕事どうですか?と聞いてきます。

そのときなんとなく嬉しいですね。



東京に戻ろうとは思ってなかったのですか?

子供が柿木で生んだことで、人の縁というのは、
どれだけ大切なものか感じたのです。
そして 昔から縁のあった島根で就職したくて、
今の仕事に就けたのです。




長年日本に住むと、自分の中の価値観も
色々変わってきますよね。
そのへん、アグネシュカさんはどう感じていますか?

自分の国で自分が外国人に感じるということは、
価値観が違ってきているということです。そうですね。
サミーラさんこんな経験がないですか?
けして日本語で発言できないわけではないのに、
英語で発言したくなるとき。

日本語で言いたくても言えないことが英語だと言えたりします。
それが文化の違いだと思います。

そして、言語を学ぶということは、言葉を習って並べることではない。
喋ることができても、コミュニケーションは取れないです。
郷に入っては郷に従えという諺があります。
外国に住むということはそのことだと思います。



 


アグネシュカさんが1999年に一度隠岐を訪れたことがありますよね?

そうなんです。
私は、卒業論文関係で隠岐にきたことがあります。
そのときと比べて、だいぶんかわってきましたね。
海士町も観光客を迎える、立派な建物もできたし。




アグネシュカさんとして、
海士の魅力というのはどんなところですか?

言い方がわるいかもしれないけど、
なにもないところだと思います。

私の理想な海士の過ごし方というのは、
自分のペースで時間を楽しむということです。
静かなところで自然にふれて、自炊して単純な生活をすることです。

仕事から離れて、お昼におきたくても何も言われないように。
夜遅くまで、何かしたければ、やれるように。

だから、夏休みとかに、子供をつれて海士に行きたいです。
でも一週間もすると宿泊代がとても高いですね。
もしそういう、安くてとまれる場所があれば、
私は一番のお客さんになりますよ。




空き家を利用するという発想ですね。

そうです。

これもまた文化の違いかもしれないですが、
向こうの人は、休み方が違います。
時間をみて、何時何分に出発して、降りて、
写真とって、また次のところに行くという、
旅行は好きじゃないです。

夏になると、1週間、2週間、仕事のことを考えないで、
忙しい毎日をおいといて、自分ペースで過ごします。

ヨーロッパには空き屋のコミュニティーがあります。
私の母と妹がスペインのKosherを旅したのですが、
宿泊は空き屋でした。 町の中でも、ホテルは高いので
空けっぱなしのアパートを借りることができます。

その代わりに自分で朝ごはんを作ったり、掃除をしたりします。




そういう空き屋を用意すれば利用する方っていると思いますか?
あと海士町として、空き屋以外何を必要ですか?

もちろん、たくさんいると思いますよ。

日本に住んでいる外国人の方も、
こういう情報を知らないだけだと思います。
海士町は空き家だけ用意すればいいです。
あとは多分自分でかってにやるとおもいますよ。

言語のサポート、ホームページだったら、
私にできることであればサポートをしますよ

ありがとうございます。空き家の話、
すごく参考になりました。





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